2015年8月21日(金)
道具のお手入れ編・鑿(ノミ)の研ぎ方
お盆が過ぎてまだまだ暑い日が続きますが
少しだけ朝夕は涼しくなってきましね。
さて、今回は木製ドア等を取り付け加工するのに際によく使う道具
「鑿(ノミ)」の研ぎ方についてご紹介いたします。
≪用意するもの≫
・雑巾・・・水を含ませ硬く絞って作業時に砥石を安定させるために下に敷きます。
・砥石・・・荒研ぎ用#120・仕上研ぎ用#1000の砥石。
・鑿(ノミ)・・・幅30mm、今回手入れする道具です。
・金槌・・・鑿(ノミ)を掘り込む時、叩き込むのに使います。
≪写真左上≫
砥石を水分に十分浸します。(約5分程度)
≪写真右上≫
1)荒研ぎ用は、刃こぼれがひどい場合用です。
2)仕上研ぎ用です。
≪写真左下≫
硬く絞った雑巾を敷いてその上に砥石をセットし
研いだ時に前後に動かないよう安定させます。
刃こぼれが少しありましたので、まづは荒研ぎをします。
≪写真右下≫
仕上は仕上研ぎ面で丁寧に研いでいきます。
≪写真上≫
刃の表面を砥石面にぴたっとあわして写真のような角度を保ったまま矢印の方向に研いでいきます。
※)角度を保てなく不安定な角度で研ぐと丸くなり切れ味が悪くなりますので注意します。
≪写真下≫
刃の裏面をぴたっと合わせて矢印の方向に軽く研いで仕上研ぎ完了です。
早速、試彫りです。
切れ味が良くなりました。
次回のコラムは鑿(ノミ)を使って
簡単に綺麗に丁番の掘り込み加工ができる方法をご紹介いたします。